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銅版画1

いや、まさか自分が銅版画の体験をするとは思いませんでした。

実は私、遠い昔、美大生でした。子供のころから絵を描くのが好きで、学生時代は油絵を専攻しておりました。勉強や運動は大の苦手。

 

好きで絵を描いていたのですが、大学生になって作品サイズがどんどん大きくなり、そのうちなんで絵を描いているのか疑問に思い始め。何を作りたいのか自問自答を繰り返しているうちに、いまの建築の世界にいるわけです。

 

最近、知人の展覧会DMを手にしたり、子供たちの展示に足を運んだりしたときに、なぜかウキウキした感覚があり、いつしかぼんやりと「版画」というものが頭の隅に居座るようになりました。そして先日少し時間ができたので、銅版画の体験をしてみたわけです。

 

作家カップルにこのことを話すと「ぜひ、作った版画を見てみたい」と言われ。初めて作った銅版画エッチングなんて、特に人に見せるものではないと思っていましたが、彼らの作品を何度も見ている身としては、見せないわけにもいかず。案外恥ずかしい気持ちもなく、見せることができました。「全然ブログを更新していないのだから、この作品を載せればいいのに!」とも言われ、「そうか、なかなかブログ用の写真を撮る癖がないのだから、作品をそのまま載せればいいのか」と。こうなったら誰に見られても恥ずかしくないや、という気分になりました。

 

銅版画を作る工程はとても複雑で、1度くらい体験したところではなにもわかりません。また技法もたくさんあるんですよ。ドライポイント、エッチング、アクアチント、ソフトグランドなどなど。聞いたことはあるのですがね。これから少し銅版画の世界をのぞいてみようと思います。